裏切りの恋
言われた通り、コンビニに入ると、あたしは雑誌コーナーで立読みをしていた。
15分ほど経ったところで、裕翔が店内に入ってきた。
「待たせたな」
「……ううん」
一瞬、敬語で話そうか迷った。
だけど出てきた言葉は、タメ語だった。
無言のまま、車に乗り、この前と同じ道を走らせる。
だけど途中で道が変わった。
「どこに行くの?」
「俺の家」
「え…!?」
その言葉に戸惑った。
明とのことがあった今、どうしても素直に裕翔の家へ行く気になれない。
「あの……」
「冗談だ」
裕翔もあたしの戸惑いに気づいていたみたいで、少し笑ってそう答えた。