裏切りの恋
 
車は少し走って、人通りの少ない道路の脇へと停まった。


「こういう時、海が近いといいな」
「ふふ……そうだね」


そんな冗談を交えながら、あたしたちは話を続けた。


「明……何か気づいてた?」
「ううん…。土日は普通だった」
「そうか」


その言葉を聞いて、ほっとする裕翔。

この先に話されること、あたしはもう気づいてる。


「お前、明のこと好きか?」


大事な質問。

この答え方で、あたしたちの行方が決まる。
だけど最初から、あたしの答えは決まっていた。



「うん…。大好き。
 世界で一番、明のことが好き」



この気持ちは、きっとこの先一生揺らがない。
 
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