裏切りの恋
 
「………うん…」


あたしはただ一言、そう答えた。


そう答えるしかできなかったんだ。
これ以上言葉を発したら、涙が零れ落ちそうだったから……。


「話はこれだけ。
 送ってく」


そしてエンジンが再びかけられ、車が発進した。


あたしはただ、流れる景色を見つめ続けていた。
 
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