抹茶モンブラン
悲しいかな、機械的にこなす仕事ばかりやたらうまいこと動く。
その仕事のせいで自分の命が少しずつ削れているような感覚もあったけど、そのサイクルを止めてしまうと生きる場所を失う気がして、どんどん自分の首を絞めるような行動に走る。
“僕は生きてるのか?本当にこの体は僕のものなのか?”
真夜中の研究室で、茫漠とした不安に襲われ、ストレスを消す為にクッキーの箱を一つ空にする事は日常茶飯事で。
こんな生活をしていたら、40代になる前に死んでしまうかもしれないな……なんて思っていた。
そんなある日、聞いた事の無い涼やかな笑い声を聞いた。
「え、そうですか?知りませんでした……そうなんですねー」
他愛の無い話をして、笑っていたのは……新しく入った事務の女性か?
名簿を見て中途採用の乙川鈴音という女性だというのが分かった。
全く異性には興味を失っていた僕のアンテナが、何年かぶりにピピッと伸びた。
そうは言っても、もう女は面倒だという気持ちが強く働いて、僕は積極的になるのを止めていた。
なのに、気付くと僕は彼女の姿をしょっちゅう目で追うようになっていた。
その仕事のせいで自分の命が少しずつ削れているような感覚もあったけど、そのサイクルを止めてしまうと生きる場所を失う気がして、どんどん自分の首を絞めるような行動に走る。
“僕は生きてるのか?本当にこの体は僕のものなのか?”
真夜中の研究室で、茫漠とした不安に襲われ、ストレスを消す為にクッキーの箱を一つ空にする事は日常茶飯事で。
こんな生活をしていたら、40代になる前に死んでしまうかもしれないな……なんて思っていた。
そんなある日、聞いた事の無い涼やかな笑い声を聞いた。
「え、そうですか?知りませんでした……そうなんですねー」
他愛の無い話をして、笑っていたのは……新しく入った事務の女性か?
名簿を見て中途採用の乙川鈴音という女性だというのが分かった。
全く異性には興味を失っていた僕のアンテナが、何年かぶりにピピッと伸びた。
そうは言っても、もう女は面倒だという気持ちが強く働いて、僕は積極的になるのを止めていた。
なのに、気付くと僕は彼女の姿をしょっちゅう目で追うようになっていた。