桜廻る




雅も、小さく息をつく。





「びっくりしました、私も」


「……」


「でも、もう大丈夫です。これからはずっと、一緒ですから」


「雅……」





雅が笑うと、土方も柔らかく笑みを浮かべた。


そして体を離し……


唇を落とす。


雅は少し背伸びしながら、それに答えた。


そして、少し時間を置いてから口を離す。




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