ブラックⅠ-出会い-
ドキドキとする頭の片隅で「その顔反則」と言われるほど私はヘンテコリンな顔をしているのかとか、
「止まらなくなる」って何のことだとか、
余裕が無いはずなのに、そんなことを考えてた。
だけど
唇が
鼓動が
体温が
全てがレイジを感じている。
トクトクと、温かい何かが私の中へと送り込まれてくる。
あぁ、やっぱり私はレイジが好きで仕方無いんだと
そう思わずにはいられない。
「でも、」
私に近付いていた身体を少しだけ離して、レイジが静かに私を見つめる。
「今日は我慢する」
「我慢?」
「大事にしてぇんだよ」
「寝るぞ」と言うと、レイジは再び私を抱き締めて布団へと潜り込んだ。