ブラックⅠ-出会い-


そんな私の言葉にアキさんは反応すると



「レイジ」



低く引きつるような声を出した。



いつものように上品で優しい声とは程遠く、まるで別人。



「分かったよ」



レイジにとってアキさんは怖い人なのか、そう言って小さな舌打ちを落とす。



「よろしくなー、手出すなよ?リュウガに殺されんぞ」



「こんなチビ誰が手出すかよ」



ちょっ!チビって!
めっちゃ失礼なんですけど!!


まぁ確かに身長は155センチしかありませんけどね!



そんな思いが思わず顔に出ていたのか




「なんだよ、なんか文句あるのかよチビ助」



むっかー!!!

こいつヤダ!何かすんごいヤダ!



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