キャンディ
孤独は人を求め光を降らす
 食べ物に関しては一人ということもあり困らなかった。昔のようにイチゴやチョコレートという贅沢な品は、みんなが持って行ったということもあるが、すぐに底をついた。
 やれやれ、この先どうなるのか。
 一人になり、まず最初に感じたのは〝孤独〟だった。こんなにも人と話さなかったのははじめてだった。 
 人恋しい。
 いつもは当たり前と思っていた日常が恋しかった。人は喜びや、苦しみや、悲しみ、楽しさ、あらゆる感情を共有してこそ存在する意味があるのだな、と僕は思った。それでも自分でこの場所に残ると決めたので弱音を吐くわけにはいかなかった。
 夜になり空には無数の星がまばゆい光を放っていた。ちかちかする空の点滅に僕は、「この先どうなるの」
 と声を大にして叫んだ。
 その声に反応したのか、黄色い閃光が空から降ってきた。
 僕は目を見開いた。最初は流星かと思ったが、どうやら違うようだ。それが町に落ちたように見えた。
 僕は走った。
 少し息を切らせながら、黄色い閃光が降ってきたであろう、畑がある場所へ向った
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