嘘吐きなその唇で
『(……全く)』
快晴の空を見ながらため息を吐き出し呆れていると、授業開始の鐘が鳴った。
しかし、教室内はまだざわついている。
『(……先生遅いなぁー)』
そういえば、2時限目何だっけ?
……あぁ、化学か。
私は机の中から教科書とノートを取り出そうと、少し椅子を引く。
と。
「ごめんなさい。遅くなりました」
がらりとドアが開いた音と同時に優しい声色が聞こえ、肘を立てて手のひらで支えていた頬がずるりと落ちる。