♡祐雫の初恋♡

「今宵の晩餐会は、仕事色が濃くて、退屈ではありませんか。

 よろしければ、テラスで、演奏会が始まる時間なので、参りましょう」

 真実は、気軽に演奏会の会場であるテラスへ祐雫を誘う。


 祐雫は、好印象の真実に安心して、素直に従った。

 確かに退屈な晩餐会で、

 慶志朗に逢うという最大の目標を達成した祐雫は、

 父と優祐を置いて、先に帰りたい気持ちが溢れていた。


「さぁ、どうぞ」

 真実は、隅の椅子を引いて、座席に勧める。


「ありがとうございます」

 祐雫は、父と優祐を待つ時間潰しの軽い気持ちで、

 演奏会の座席に座った。


 テラスでは、「献呈」の曲が軽やかに演奏されていた。









< 162 / 201 >

この作品をシェア

pagetop