♡祐雫の初恋♡
「今宵の晩餐会は、仕事色が濃くて、退屈ではありませんか。
よろしければ、テラスで、演奏会が始まる時間なので、参りましょう」
真実は、気軽に演奏会の会場であるテラスへ祐雫を誘う。
祐雫は、好印象の真実に安心して、素直に従った。
確かに退屈な晩餐会で、
慶志朗に逢うという最大の目標を達成した祐雫は、
父と優祐を置いて、先に帰りたい気持ちが溢れていた。
「さぁ、どうぞ」
真実は、隅の椅子を引いて、座席に勧める。
「ありがとうございます」
祐雫は、父と優祐を待つ時間潰しの軽い気持ちで、
演奏会の座席に座った。
テラスでは、「献呈」の曲が軽やかに演奏されていた。