奏でる場所~SecretMelody~
――――…


俺が来てからどれだけ時がたったのだろう。



…そりゃ、おらんよな、こんな早い時間に。



ピアノ少女…



話し聞いてほしかったのにな…



空の色はだんだん暗くなり、月が輝きだした頃。



月の光は、音楽室の窓から差し込み、ピアノへと延びていた。



そこに腰かけ、軽く鍵盤を押してみる。



…今頃、拓斗と颯は食堂かな…



奏は…どーしてるやろか…。



ははっ…



俺こんなに気かけてるのになー…




世の中残酷や。



俺はいつのまにか鍵盤の上で瞳を閉じた。



――――――――――――――



「…ん…。あ…れ?」




うをっ!!



寝てた!?俺!?



え、今何時!?



やばいやばい!



スマホのライトが顔を照らし、その光にさえも目を細める。



…0:16



…やっばっっ!!



就寝時間過ぎてるし、よゆーで。



てか、ピアノ少女こうへんかったな…



どーしたんやろ?



約束は…まぁ、向こうの性やし、大丈夫か♪



…病院から解放されて、2日目の夜。



こうやって着々と日時は過ぎて行ってしまう。



まるで、俺だけ取り残されてしまったような気分だな…。



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