俺様と闘う私『一部・完』
 ハッキリ言って失礼すぎる。


 今日の私はかなり気合を入れて(というか入れられて)来たのだ。


 その私を笑うってことはだよ?


 もう私が何努力したって無理ってことじゃないか!?

 いきなり見知らぬ人に大笑いされたことに対する不愉快な気持ちと、そしておめかしした自分を見て笑われたショックとでかなり微妙な表情を浮かべた。


 といっても、私、御堂理香。


 理香ちゃんのキレちゃいますよ線が5本しかない人間ですから。


 もちろん不愉快度の方が勝っているのは当然なわけで。


 ショックな表情は徐々にひっこんで、代わりに怒りの表情がかなりの面積を占めてきたころ。


 ようやく私の顔が怒りに満ちつつあることに気がついた彼は



 「ご、ごめっブフッ、もう、やめる、ヒャッハッ、からっ!! ククッ」



 説得にならないくらい笑いながら、笑うのを止めると彼は言い始めた。


 私の怒り度は最高潮になりつつあった。
< 117 / 213 >

この作品をシェア

pagetop