俺様と闘う私『一部・完』
 「っ!!……んび、も、んん(飲み物)!!」


 私の慌てふためく様子をみて、また笑い始めた奴にそう訴えると「クククッ」と笑いながら、いそいそとボーイを探しに行ってくれた。




 ヌグッ


 ゴキュン!



 そして私は、あり得ない程の変な音を喉からたてて、一気にリッツon黒いプチプチを飲み込んだ。



 その直後



 「ハイどーぞ」



 さっきの笑いをどうにかひっこめた顔で彼が私の前に、カクテルを差し出してくれた。



 私はそれがお酒であると言う認識をきちんと持たないままに



 グイッ



 一気に小さなグラスの中身を飲みきった。



 「ふ、はぁ……っ」

 「大丈夫ぅ?」

 「はぁ、なんとか」

 「そ? 良かったね」




 喉詰まり&口中のもさもさ感の解消と引き換えに、やけに体に熱を持った気がした。


 けれど、とりあえず瀕死状態を免れた私はホッとした。
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