澄んだ空の下で

「今日だけだからね」

「えっ!?今日だけって何?あたしはこれからも誘うつもりだよ?」

「アンタ、ほんと元気だよね」

「元気だけがとりえなの。ねぇ、若菜ちゃん何処行く?ショッピングでもする?」


笑顔満開であたしの顔を覗き込む美奈子は少しだけ首を傾げる。


「うーん…何処でもいいよ。美奈子の好きな所で」

「じゃ、ショッピングしよう」


ルンルン気分な美奈子を見てると、次第にあたしの顔にも笑みが漏れる。


…美奈子は、本当に信じていいよね?


アンタもあたしを捨てちゃう訳?


「…-―ねぇ、若菜ちゃんっ!」


グッと肩を掴まれた衝撃にビクっと身体が上がる。


「あ、…え?」

「どうしたの?さっきから呼んでるんだけど?」


顔を顰めた美奈子は首を傾げながら不思議そうに見つめる。


「あ、ごめん」

「なんか心配事?」

「ううん、別に」

「そっか。…あ、蒼斗くんだ」


突然のアオの名前に視線が上がる。

大通りを挟んだ向こう側に、アオの姿が目に映る。


そのアオの腕にはガッシリとしがみ付く様に女がくっついてた。
< 187 / 447 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop