澄んだ空の下で

遠目からでも分かる女の子の存在。

昔から見てるけど、綺麗なスタイルさえ変わんない美人さん。


…アオの好きな人。


「…蒼斗くんって、彼女居たんだ」

「え?」


不意に聞こえた美奈子の言葉に反応する。


「うーん…確かにカッコいいし、女の子とよく居る所見るけど、あぁやって、二人で居る所って見た事なかったから」

「……」

「あ、ほら。若菜ちゃんと2人だったらあるけど…だから居ないのかなって、」


そう言いながらアオに視線を向ける美奈子に、あたしは突然ハッとする。


「えっ?アンタもしかしてアオの事スキなの?」


つい、思わず口が開いたあたしに、美奈子は大きく目を見開く。


「え?」

「いや、だからアオの事…」

「え、違う。違う。そー言う意味で言ったんじゃないから」

「そーなの?」

「あ、ほら。蒼斗くんて、若菜ちゃんの事が好きだと思ってたから」

「は?」


思わず素っ気なく返してしまった。

美奈子はバツが悪そうに目を少しだけ泳がす。




< 188 / 447 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop