澄んだ空の下で
“話があるから放課後、来て”
そのLINEを送った通り、アオは放課後、教室に現われて。
「何か、用か?」
ズカズカと入って来たアオはあたしの前でそう口を開く。
「あたしじゃない。美奈子」
机の上にある鞄を掴んで肩に掛けたあたしは、美奈子に視線を向け、足を進める。
「え?美奈子ちゃん…?」
そう言ったアオの声が美奈子に聞こえたのか、美奈子は慌てた様子であたしを見てた。
「えっ、ちょっ…若菜ちゃん?」
何で?って、言わんばかりの表情をする美奈子は慌ててて。
そんな美奈子に、フッと表情を緩ませたあたしは、
「じゃあね、」
小さくそう言って教室を後にした。