僕の可愛いお姫様
何度鳴らしても、莉世は応答しなかった。
そしていつの間にか、私は眠りに落ちていた。
こんな時でさえ、親友がひとりぼっちで泣いているかもしれない、こんな時にでえ、しっかりと働く生理現象が憎かった。



朝方、私の意識は部屋に響くインターホンの音により、引っ張り出された。
まだはっきりとしない意識も、二回目のインターホンに、「現実だ。」と認識を示し、寝起きなのも構わず玄関へと急いだ。

来訪者が、何と無く分かった気がしたから。
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