僕の可愛いお姫様
「莉世…あの、私…何て言っていいか…。」

漸く絞り出した言葉はソレだった。
情けないな、と思う。

親友が、言わば「私のせい」で、恋を失ったようなものだ。
いくらソコに私の意志が無いにしたって、私が莉世の立場なら、受け入れられるかどうか、正直分からない。

それでも顔を上げて、見た莉世は「いつも通りの親友の顔」だった。

自嘲気味に軽く笑って、莉世は言った。
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