悪魔と過ごす非日常


「先ほど申したとおり私は悪魔です。あなたの魂を頂きに魔界からの使いとして来ました」

先ほどポケットにしまった紙をもう一度出し、俺の前に広げた。

そこには変わらず俺の名前、顔写真、プロフィールその他にこの人間の魂を持ち帰ることと書いてある。


「魂を貰うって事は俺死ぬって事だよね」

「はい」

「いつ死ぬの?」

「期限はありません。あなたの寿命が尽き次第です」

「寿命が尽き次第って何十年も先じゃない?」

「何十年とかかる人も居ますが、今日明日と言う人も居ます」


紙を仕舞いながら少女言い、ポケットからまた別の何かを取り出した。

はいと差し出された物は鍵のような形をしたチャームの付いたネックレス。


「これはあなたの願いを叶えるために必要な物です」

「願い」

「あなたの願いを叶える代わりにあなたの魂を頂くんです」

「それってどんな願いでも叶えられるわけ?」

「はい。ただし時間を巻き戻すなどの時空を越えるような願いはタブーですが」

「タブーってことは出来はするわけね」


その言葉に少女は少し間を置き、麦茶を一口飲む。

コトリとテーブルにグラスを置く音だけが響いた。

< 6 / 7 >

この作品をシェア

pagetop