悪魔と過ごす非日常
「先ほど申したとおり私は悪魔です。あなたの魂を頂きに魔界からの使いとして来ました」
先ほどポケットにしまった紙をもう一度出し、俺の前に広げた。
そこには変わらず俺の名前、顔写真、プロフィールその他にこの人間の魂を持ち帰ることと書いてある。
「魂を貰うって事は俺死ぬって事だよね」
「はい」
「いつ死ぬの?」
「期限はありません。あなたの寿命が尽き次第です」
「寿命が尽き次第って何十年も先じゃない?」
「何十年とかかる人も居ますが、今日明日と言う人も居ます」
紙を仕舞いながら少女言い、ポケットからまた別の何かを取り出した。
はいと差し出された物は鍵のような形をしたチャームの付いたネックレス。
「これはあなたの願いを叶えるために必要な物です」
「願い」
「あなたの願いを叶える代わりにあなたの魂を頂くんです」
「それってどんな願いでも叶えられるわけ?」
「はい。ただし時間を巻き戻すなどの時空を越えるような願いはタブーですが」
「タブーってことは出来はするわけね」
その言葉に少女は少し間を置き、麦茶を一口飲む。
コトリとテーブルにグラスを置く音だけが響いた。