Suger and Spice
食べ終わって雄二さん?が帰ろうとした。
「また来てよ?」
とお母さん。
「ああ、またお邪魔させていただいてもいいかな。」
とにっこりと笑う雄二さん。
離婚した父親とは正反対の、
優しそうな人だ。
玄関の扉が閉まると、
にっこりと笑いながら
お母さんが言った。
「ナイス対応」
「はいはいどうも」
「いい男でしょー」
「知らない」
「化粧品会社の社長さんなの」
「…じゃ、次来るときは
化粧品もらえるように頼んで。」
「ゲンキンな子」
「誰の娘だと思ってんのよ」
男は要らない。
中学の時の経験からしても、
こっちから惚れたら負けなんだ。
「そういえば入学式どうだった?」
「え、可愛い子いっぱいいた」
「そっちじゃなくて男の子!
イケメンいた?いた?」