密の味~言葉じゃ足りない~
シャッターを切るごとに。
普段の陽気な岩月君からは考えられない、卑猥な台詞を投げかけられる。
本当なら不快に思うはずなのに、そう感じないのは。
少なからず、彼に好意を寄せているから?
「濡れて溢れた世莉ちゃんをめっちゃイカせたい」
カシャ。
「欲しない?」
岩月君の言葉で妄想する自分がいる。
今、言った事全部。
彼にされたらと思うと……。
「さっきまでと全然ちゃうやん」
物欲しげにレンズを見つめる。
「エロい顔」
カシャ。
切り撮られる表情。
私は今。
どんな顔をしているのか。
「知りたなった? 他の男」
もう言葉だけじゃ、足りない――。
