ポケットに婚約指輪
*
待ち合わせ場所はちょっとおしゃれな洋風居酒屋だった。
「学生時代の友達とその同僚」
舞波さんが紹介してくれた男性陣は、近くの証券会社に務める男性4名だ。対して女性陣は刈谷さんを筆頭に、人事総務部の女性社員5人。それぞれが自己紹介を終え、男女交互に席に着くことになった。
「舞波さん、隣いいですか」
とりあえず舞波さんの隣を確保しよう。私に恋人がいることを知ってて、なおかつ今更言い寄ってくるわけが無い相手なので安心だ。
「塚本、飲んでる? 今日はガンガン飲めよー」
「はい。それより、舞波さんいいんですか? 合コンとか、江里子怒りません?」
「会社のヤツと飲み会って言ってあるから。あながち間違いじゃないでしょ。女性陣は俺にとっては全員同僚だもん」
「はあ。まあ、そうですね」
しれっと言い放つところは相変わらずというか。
「菫もたまには息抜きなよ」
「あの。呼び名」
「ああ、そうだ。里中に怒られるんだった」
一杯目のビールを煽るように飲んで、おつまみに手をだす。
すぐに次のビールを頼んだ舞波さんは、私の肩をぐっと引っ張る。
「まあでもたまにはいいじゃん? ほら、里中だって言ってたじゃん。仲良けりゃ名前で呼ぶんじゃないって」
「ええでも、あれは」
私の窮地を救おうとしてくれただけですけど。
「俺達ナカヨシじゃん? たまに彼氏のいない飲み会来た時くらいさぁ。ほらもっと気を楽にして」
「あの」
「いや、菫ホント綺麗になったよね」
なんだか無駄にスキンシップが多いような……。
もしかして、舞波さんはちっとも安全じゃない?
待ち合わせ場所はちょっとおしゃれな洋風居酒屋だった。
「学生時代の友達とその同僚」
舞波さんが紹介してくれた男性陣は、近くの証券会社に務める男性4名だ。対して女性陣は刈谷さんを筆頭に、人事総務部の女性社員5人。それぞれが自己紹介を終え、男女交互に席に着くことになった。
「舞波さん、隣いいですか」
とりあえず舞波さんの隣を確保しよう。私に恋人がいることを知ってて、なおかつ今更言い寄ってくるわけが無い相手なので安心だ。
「塚本、飲んでる? 今日はガンガン飲めよー」
「はい。それより、舞波さんいいんですか? 合コンとか、江里子怒りません?」
「会社のヤツと飲み会って言ってあるから。あながち間違いじゃないでしょ。女性陣は俺にとっては全員同僚だもん」
「はあ。まあ、そうですね」
しれっと言い放つところは相変わらずというか。
「菫もたまには息抜きなよ」
「あの。呼び名」
「ああ、そうだ。里中に怒られるんだった」
一杯目のビールを煽るように飲んで、おつまみに手をだす。
すぐに次のビールを頼んだ舞波さんは、私の肩をぐっと引っ張る。
「まあでもたまにはいいじゃん? ほら、里中だって言ってたじゃん。仲良けりゃ名前で呼ぶんじゃないって」
「ええでも、あれは」
私の窮地を救おうとしてくれただけですけど。
「俺達ナカヨシじゃん? たまに彼氏のいない飲み会来た時くらいさぁ。ほらもっと気を楽にして」
「あの」
「いや、菫ホント綺麗になったよね」
なんだか無駄にスキンシップが多いような……。
もしかして、舞波さんはちっとも安全じゃない?