BrandNewDay

　僕は素早く制服に着替えて、一階に降りた。テーブルに置いてある皿にのったトーストを加えた。そしたらお母さんが、心配そうに僕を見た。

　｢蓮、おはよう。今日は大丈夫かしら？｣

　多分、お母さんは僕の一番の親友・千鶴が亡くなって僕がショックを受ているんだろうと思ってなのか、そのことに心配してるみたいだ。

　僕はトーストを加えたままコクり、頷いた。

　｢うん、大丈夫｣

　だって学校行ったら、もしかするとあいつ現れるかもしれない。…また命を狙われる可能性があるかもしれないけど…。

　あいつ、多分成仏できない理由(ワケ)があるはずだ。その理由が僕が関連しているんだろう。僕は何かあいつに怨むようなことしたかな…？本当に怨むようなことしたのが脳裏を探っても見当たらない。

　もしかして、ネックレス買えずに僕が帰ろうとか言ったから？いや、いくら子供っぽい千鶴でもそれはないだろう。

　僕はひとつため息をつくと、身支度を整え、かばんを持って玄関を出た。

　「じゃ、行ってきます！！」