Love Songを君に【Ansyalシリーズ TAKA編】
「雪貴、君の悪い癖出たよ。
雪貴も心かある。
そういう時もあって当然だよ。
もっと自分を守ってあげないと。
隆雪も、そんな雪貴を見てるのは
辛いんじゃないかな?
それで、その唯ちゃんがどうかしたの?」
「ここで入院してるらしくて」
尻つぼみに
小さくなっていく声の大きさ。
「そう。
唯ちゃん、
ここに入院してるんだ。
わかった、俺も付き合うから」
頼もしい託実さんの言葉に
俺は静かに頷いた。
「そろそろいいかな?」
病室にチラリと
顔を覗かせた悠久先生に
連れられて、俺と託実さんは
大学病院内を移動していく。
兄貴の病室から、
一階分、
上に移動した同じ建物内。
クリーム色のドアの前で
静かに止まる。