輝く光の中で
Side アルフレッド

輝が退院後の検診を終え、俺は、すぐに別荘の掃除を、業者に
頼んだ。

万梨阿が帰国するまでの、限られた時間を、誰にも邪魔されない
場所で、時間を忘れて過ごしたかった。

予定通り、万梨阿が帰国する前日には、戻れるように日程を組んだ。

俺達の結婚が、国民に報告されれば、もう注目されて、なかなか
ゆっくりとする時間がなくなる。

俺達は、父上達のお陰で、普通の学生生活を送って来れたが
多分、輝や、これから生まれてくる子供達は、ハーフで、
それも日本人とのハーフとなれば、言わずと王室の子供と
わかる。

俺達の様には、行かないはずだ・・・・。

もし可能なら、子供達を、高校か大学を、日本に留学させて、普通に
過ごさせたいと思っている。

その件は、おいおい輝が大きくなってから、輝のやりたいように
させるつもりだ。

万梨阿も、今までとは違う日常を過ごすことになる。

万梨阿の事だ、どこでも注目を浴び、世界中からの目が、
彼女に向くのは、目に見えてる。

そんな日が来る前に、三人だけの時間を過ごしたかった。

万梨阿は、とても喜んでくれて、また家族で来ようと!
約束した・・・。
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