輝く光の中で
結局、ランチもルームサービスを使い、部屋で食べ、
夕食も、三人でホテル内の昨日と違うレストランで取り
私は、二人に別れを告げ、莉那から貰ったお土産入り
スーツケースを引きずりながら寮に帰った。

智たちは、明日の午前の便で日本へ帰国する。

智が、入社するまでは、時間も取れるだろうから、莉那は
寂しくないだろうが・・・4月に入れば、早々時間が取れなく
なるだろう・・・。

そうすると、また莉那が寂しくなるはず・・・。でも今度は
日本に居るのだから、何とか二人でしていくだろう。
あの智の事だ、絶対莉那を手放すことはないわね。

智は、他人には人当たりが良く、優しい!そして容姿もかなり
イケてて、まるで王子のような佇まいをしている。

ただ、本性を知らない人にはそうであって、本当は、かなりの
腹黒さを持ち、冷淡で容赦ない所がかなりあるが、一旦自分の
懐に入った人には、独占欲と超甘々に甘やかす。

だから、莉那から、『智が好きだ』と打ち明けられた時
正直、『止めた方がいいよ』と、言ってしまった。

莉那は、もともと智の超タイプの子で、あの腹黒さから
絶対に容赦なく莉那を独占するのが目に見えていたから
私は、莉那のために反対したんだが・・・・・。

たぶん莉那は、私が言った意味を、付き合ってから知ったはず。

まぁー、二人が幸せなら、私は良いんだけどね! フフッ
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