輝く光の中で
「万梨阿、君は、僕をそんな対象に見てなかったかも知れない。
 でも、僕は、君を最初見た時、君を一瞬で好きになったんだ・・・。
 駄目かい?僕では、君に、相応しくないか?」

「そんなことはないわ! むしろあなたのような人に、私の方が
 相応しくないんじゃないの?だから、セドリックとエリオット
 は、この間、私を見ていたんじゃないの?」

「あの二人は、関係ない。僕が知りたいのは、君が僕を好きか
 ってことだ。」

「・・・・・。アルの事は、好きよ。でも・・・『付き合おう』
 って言われても、正直、考えてしまうの・・・。」

「お互い、好きなら、付き合うのは当然だろ。万梨阿、何を
 恐れている?万梨阿、好きだ。一緒にいて欲しい・・」

アルの真剣な顔を見ていたら、この先、たとえ短い期間でも
一度は、好きな人と付き合ってもいいのかも知れないと、
そう思った。

たぶん、昨日の智と莉那を見ていたせいかも知れない・・・。

「わかったから、そんな顔しないで。お願い・・・アル」

「本当に、本当に付き合ってくれるの! やったー、
 万梨阿! チュッ・・・」

な・な・なんと、アルが軽いキスをしてきた・・・。
 
たぶん、私の顔は、とっても真っ赤になっているだろうと
予測がつくほど、熱をもった・・・。
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