輝く光の中で
side アルバート

俺の部屋に万梨阿を呼んでから、今度は、万梨阿とパフェが
美味しいと評判のカフェに行くことにした。

セドリック達には、万梨阿と出かけて来るから、今日は、別行動
することを伝えたら、

「アル、分かっているだろうけど、嵌るなよな!」

「わかっている・・・・。とにかく今日は、出かけて来るから
 お前たちは、好きにしてろ!」と、半分やけくそに言い

「気をつけろよ!」と、エリオットに言われた。

わかっている、自分の立場は、十分に。

だからこそ、躊躇う自分と、自分の思いのままに行動したい
自分が、心の中で戦っているんだ・・・・。

そんな思いを隠し、万梨阿とカフェでいろんな話をしていると
自分が、どんどん万梨阿を好きになってきているのが分かった。

とにかく、万梨阿との会話は、楽しい。
頭の回転も速く、話題も豊富で、他人に対する気遣いも上手い。

今まで、いろんな人達と接触してきたが、これほどまでに
人としての魅力あふれる女性を、俺は知らなかった・・・・。

まだまだ万梨阿と話がしたい・・会話の中で料理が好きで
自炊していると聞き、『万梨阿のご飯が食べてみたい』と、
無理やり俺の部屋に連れてきた。

今まで、いろんな国の料理は食べてきたが、日本食は
食べたことがなく、正直、不安もあったが、
出来上がった物は、和風パスタに野菜スープ、サラダ。

万梨阿は、口に合うか心配していたが、これがまた美味しく
味付けもさっぱりしていて、いくらでも食べられた。

 
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