輝く光の中で
万梨阿は、食べることが好きみたいで、食べている時の顔は
幸せそのものだ。

俺の周りにいた女たちは、いつも食事になると、小食で
よくよく話を聞くと、『太るから』とか『ダイエット』という
言葉がよく出てきて、一緒に食事をしていても、つまらないし
美味しく感じなかった・・・・。

でも、万梨阿は、今までの女と違い、良く食べる。
食べるけど、手足は細く、ウエストなんか抱きしめたら
折れそうなほどだ、でも凹凸は、しっかりしていて
まるでモデル並みの容姿にスタイルだ。

そんな万梨阿が、モテないはずがないが・・・・、
万梨阿の話を聞いている分には、男の影がない・・・。

会話の中に出てくるのは、家族か女友達のみだ。付き合って
いる男はいないのか?

折角、万梨阿と二人きりなのに、俺はそんな事が気になり・・・
それなら、直接、万梨阿に付き合っている男はいないのか
聞けばいいだけなんだが・・・・これも聞けない!

我ながら、情けないと思うが、今の自分の気持ちは不安定
で、覚悟がない・・・そのくせ万梨阿を独占したくて仕方
ない思いがあって・・・イライラする。

「万梨阿、今週末は予定あるの?」と聞けば

「今週末は、予定がある」と言われ、それでまた落ち込む
情けない自分がいた。

その日は、何も進展せずに、別れたが、日曜日、とんでもない
場面に遭遇した・・・・。

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