輝く光の中で
日曜日、俺は、クレメレン王国から、秘書のエドワードが
来たので、エドワードの泊まっていたホテルにいた。

カフェでコーヒーを飲んでいたら、万梨阿が男と二人で
入って来た。

万梨阿の席からは、俺の事は見えないが、相手の男の事は
良く見えた。

暫く睨むように見ていたら、相手の男が視線に気づき、
睨み返して来た。

かなりいい男だ・・・。それも似合いの二人だ・・・・・。
ため息が出そうだった。

そのうち、二人は、カフェを出て、エレベーターに向かって行き
二人で仲良く乗って行った。

歩いていた途中、相手の男は、俺にわざと仲睦ましそうにしている
姿を見せつけるように、睨みながら歩いて行った。

胸が焼け付くように、ジリジリする。

万梨阿、あの男は、誰だ! すぐにでも追いかけて、
問いただしたかった。

そんな俺に、不信感を持った、エドワードが、
「殿下、どうなさいました?具合でも悪いのですか?」

「否、大丈夫だ。とりあえず、今の所は、変わりなく
 過ごしているから、父上や母上にはそう伝えてくれ」

「かしこまりました。では、殿下、また来ます。」

「ご苦労」

俺は、やるせない気持ちを抱えたまま、寮に帰った。
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