俺様彼氏とあたし様。
それからママさんはどこかに行って、リビングにはあたしと日向と蓮になった。



日向は蓮を軽く殴りながら、親子でじゃれてる。



友達親子だ…。



「寧音、一緒に来い。蓮司と二人にしたら、なに吹き込まれるかわかんねぇ」



そう言って連れてこられたキッチン。



日向はあたしに人参を渡してきた。



剥けと!?


「ピーラーちょうだい」

「包丁で剥け」



仕方なく包丁で人参をむいてると、日向は何かを炒め始めた。



軽々とフライパンを振る姿に見とれてしまう…。



なんでもできて本当に憎たらしい!!



「寧音も食ってく？」

「いいの？」



日向はあたしより料理上手かも…。



それからからかいに来た蓮さんとじゃれる日向を微笑ましく見てた。



日向って…なんでもできるんだね…何か悔しい…。



「寧音の人参ヤバイな…」

「黙れハゲ」

「俺にそんなこと言っていいと思ってんのか!?」

「うるさい」



悔しい悔しい悔しい…。



いつか日向を抜いてやる。



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