月明かりが照らす廊下。
見回り出ちゃったか・・・。
ま、探せばいいかな。
私は校内を回って、浩仁(菅原先生)を探すことにした。
案外、すんなり見つかった。
3階の教室。
「先生!」
後ろから声をかけた。
浩仁はすぐに振り返る。
『・・・一紀!』
私は浩仁にかけよって、抱きついた。
「探したよ、浩仁。」
『一紀、誰かに見られt...』
言葉を遮るように、キスをしてやった。
『ん、』
すぐに唇を放し、また抱きつく。
「今は暗いし、大丈夫。」
私は、浩仁が握っていた懐中電灯の明かりを消す。
『一紀・・・。』
浩仁は私の頭を撫でてくれた。
「浩仁、いつ帰るの?」
『あぁ、もうすぐ帰る。』
「じゃあ待ってるね、玄関で。」
『いつもありがとな。本当に・・・』
「いいの♪じゃ、玄関でね。」
ずっと浩仁に抱きついている。