キスマーク
今夜は何をしている?
真面目に勉強しているの?
それともフラフラ遊んでるの?
何時もチャラチャラしていて、そんなので本当に医学の道を目指しているの?
沢山の彼への余計なお世話までも、泡となって浮かんでくる。
「あの―…」
「はい」
「お医者さんになるのって、やはり難しいですか?」
なんて、真面目な表情でそんな質問までも私は口にしてしまう。
「うーん……難しい、というか道程は長いですね。医学部は六年生ですし、国家試験もありますし、レジデント期間も―…」
「研修医の期間、ですか?」
「ええ。想像以上の現場での激務に、そこでリタイアする人間もいますしね」
「そう……ですか」
俯いて、ぽつりと呟く私。
彼の事を心に思い浮かべながら。ぽつり、と零す力の無い言葉。