冷たいアナタの愛し方
「お前…その瞳の色…まさか……」


間近で髪や瞳の色を観察されて、しかもルーサーと同じ真っ青な瞳で見つめられてついどきどきしてしまったオリビアは、ジェラールの肩を思いきり押して離れさせようとした。


こんなに間近に見られてしまっては、自分がオリビアであることがばれるかもしれない――


「ちょっとやめて!重たい!息がかかる!離れて!」


「…金茶の瞳……ローレン出身…お前…やっぱり……」


ついにばれてしまった――

そう覚悟してぎゅっと瞳を閉じたが、次の瞬間ジェラールはオリビアを思いきり脱力させることに成功する一言を放つ。



「お前…オリビアの妹か姉なのか!?」


「…………やっぱりあなた…馬鹿だわ。本物の馬鹿ね」


「はあ?そうなんだろう?所々オリビアに似ているし…性格だってそうだ。白状しろ」


「勘違いも甚だしいわよ馬鹿!」



オリビアがもがいた瞬間、ジェラールの唇がオリビアの下唇をかすめた。


固まってしまったふたりの周囲を行ったり来たりしていたシルバーはついに我慢できなくなって、ジェラールの回復したてのわき腹を思いきり頭で突いて呻き声を上げさせた。


「がうがうがうっ」


「つ……っ!お前…!」


「シルバーありがと。この勘違い坊ちゃんから私を守って!」


「わん!わんわんわんわん!」


歯を剥いて何度も吠え声を上げるシルバーが毛を逆立てて本気で怒っていたのでこれ以上追及できなくなったジェラールは、オリビアを離してベッドから降りた。


「オリビアオリビアって…そんなに会いたいの?まさか好きなんじゃないでしょうね」


「は…はあ!?ふ、ふざけるな!じょ、じょ、冗談にも程がある!」


顔色を変えてどもりまくりのジェラールの態度は、是だ。


オリビアが目を見張る。

ジェラールは赤くなった顔を腕で隠しながら階段を駆け上がって行った。
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