「同じ空の下で…」
瞬の視線から外れる事なく、瞳を絡ませてみる。
すると瞬は、おもむろに私の前髪をかき上げ、自分の唇を私のおでこ接触させた。
その予想外の行動に、私は思わず目を瞑ってしまった。
「…モーニン…♪」
「…も、モーニン…。」
「…いい夢見た?」
「…どうかな…?…覚えてない…や。」
目を細め、何やら可愛らしいものを見るような瞳で私を見る瞬の顔は、いつも以上に優しさに溢れて居た。
「…俺は、多分、艶香とおんなじ夢を見た。」
「えっ?どんな夢を見たって…言うの?」
「…半島が見渡せるあの場所で、初めてキスをした時の夢。…今みたいにめちゃくちゃなどうにでもなっても構わない位の…最高に嬉しかった…夢。」
「…え~…うそだぁ…?」
「うん、嘘。」
そう言い切ったと同時に素早く私の顎先に人差し指が触れ、そのまま唇を重ねた。
とろけてしまいそう程の…甘さに溢れるキスに、朝から酔いしれてしまっている。
自堕落…にも似た、恋愛中毒にでもかかってしまったような…。
そして、何度も顔の角度を変えながら唇を重ね、静かに体に触れ始める、瞬の体温…───。
ふと、口元が離れた隙に、私は瞬の瞳を見る。
「…朝から…駄目だよ…」
「最初にちょっかい掛けたのは艶香の方だぞ?責任取りなさい。」
「…じゃ、…せめて…シャワーしたいんだけど…。」