ケータイ彼女に恋して
「いや、ゴメンゴメン。別に責めてるつもりじゃないから」
充分に責められた気がしたけど、リエという子が、落ち着いた様子を見せたので、俺も弁解を止めた。
「ミズキは酒入っちゃうと、甘え癖がでるんだよね」
リエという子は、まだ俺に寄りかかり眠っているミズキを見ながらクスっと微笑みながら言った。
「あ、そうなんだ」
俺は、少しだけガッカリしたのと同時に安心した気持ちになった。
ガッカリはミズキの行動が、俺だからっていう好意からじゃないのかって事、
安心は、余りに積極的だった為に損なわれた純粋心。
酒が入ると変わるって人もたくさんいるしな…。
「ミズキは…その…酔っ払うと誰にでも甘えちゃうの?」
俺の言葉にリエという子は、にんまりとした表情を浮かべて言った。
「さぁ〜、それはどうだろうね〜。アハハッ」
変なタイミングで笑う子だな…。
俺はハッとし、リエという子に対して、
拾ってくれた携帯のお礼を改めて述べた。
余りに、自然にリエという子が話すから、つい久々に友に再会したのかと思わせる。