ケータイ彼女に恋して
「何か飲む?携帯のお礼と言っちゃ何だけど、何か奢るよ」
俺はテーブルの上に置いてあるソフトドリンクのメニューを差し出した。
「気が利くじゃん!遠慮なく頂きまーす」
リエという子は、そう言うとソフトドリンクのページを捲り、酎ハイのライムハイを指差した。
「えっ!?酒?」
「私は大丈夫。ミズキと違って強いから!」
そういう問題なのか…?
さっき俺が怒られたのは、単にミズキが酒に弱いからってだけじゃなく、会って間もない男女が密室で酒を交わす事が危ない。
良識というよりも常識的な面で責められたかと思ったけど。
自分は理性は無くさないから、大丈夫って…
何だかなぁ…。
俺は寄りかかるミズキを抱えるようにして、ゆっくりとソファーに頭をおろした。
そして、ライムハイを注文した。
俺は席に戻り静かに腰を下ろした。
ミズキが横になるソファーのすぐ隣りに。
いくら寝ているミズキを起こさない為とはいえ、リエという子の隣りに座る訳にもいかない。
その俺の一連の動作を見ているような視線を感じ、
俺は、向かいに座るリエという子を見て、言った。