甘過ぎる彼氏
「「柚希様ー。
由依華様ー。
ご婚約おめでとうございますー。」」
いろんなところから
そういう声が上がった。
それを聞いた俺と由依華は
微笑みながらお礼を言った。
そして教室に行った。
「由依華ー。
おはよー。
そして…
良かったね♪」
由依華が教室に入ると
由依華の親友である花崎が
由依華を抱き締めニコッっと笑った。
ちっ。
由依華を早く返せよ。
俺が心の中で思っていると…
「みんなー。
席に早く座れー。
転校生だぞー。」
能天気な担任の声が教室に響いた。
「柚希おはよ。
転校生って女だといいな♪」
そう声を掛けてきたのは昇。
「昇か…
おはよ。
転校生とかどうでもいい。
俺は由依華が居ればなにもいらねぇ。」
「うーわ。
朝からのろけやがって。
あっ転校せ…
おい柚希…
あの子って……」
急に顔の色を変えた柚希の
視線をたどって見ると…