甘過ぎる彼氏



「「柚希様ー。

由依華様ー。

ご婚約おめでとうございますー。」」



いろんなところから

そういう声が上がった。

それを聞いた俺と由依華は

微笑みながらお礼を言った。

そして教室に行った。



「由依華ー。

おはよー。

そして…

良かったね♪」



由依華が教室に入ると

由依華の親友である花崎が

由依華を抱き締めニコッっと笑った。

ちっ。

由依華を早く返せよ。

俺が心の中で思っていると…



「みんなー。

席に早く座れー。

転校生だぞー。」



能天気な担任の声が教室に響いた。



「柚希おはよ。

転校生って女だといいな♪」



そう声を掛けてきたのは昇。



「昇か…

おはよ。

転校生とかどうでもいい。

俺は由依華が居ればなにもいらねぇ。」



「うーわ。

朝からのろけやがって。

あっ転校せ…

おい柚希…

あの子って……」



急に顔の色を変えた柚希の

視線をたどって見ると…



< 79 / 118 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop