noir papillon
「助かるよ皆。後は私に任せておきな」
ある廃墟ビルの屋上に移動したシンリ。
柴架との距離、風力、風向等々を確認した彼女は狙撃銃を設置する。
「ハァ……」
一度深く息を吐いた彼女は魔力で威力を増大させた弾丸を装填。
引き金に指を添えスコープを覗き込む。
「……」
全神経を集中させ無言のまま狙いを定める。
緊張からか額には大量の汗が浮かぶ。
「……!?」
標準を定める途中、スコープの端に映った何か。
咄嗟にそちらへとスコープを向けるシンリ。
「!?な…何故……」
何かを捉えた彼女の瞳は大きく見開かれ、銃を握る手はカタカタと揺れていた。