この恋は、絶対に秘密!
いつもは洗濯も私がすることはない。

だけど、やっぱり岬さんの服は自分で洗って返したいし。


そんな私の些細な乙女心も読み取ってくれたらしい汐美さんは、にこりと笑って「かしこまりました」と言った。


気恥ずかしさをごまかすように、私はくるりと背を向けて歩き出す。



「じゃお父さんに会いに行くわ、嫌だけど。まだダイニングにいるわよね?」

「えぇ。旦那様もですが、もう一人お嬢様を心待ちにしてらっしゃる方が」

「……もう一人?」



後ろを振り返ると、汐美さんは何やら意味深な笑みを浮かべていた。

まさか宏典さんじゃないわよね?さっき帰ったって言ってたし……



誰だろうと考えながらもすぐにダイニングの前に着いてしまい、私は軽く深呼吸をしてからその扉を開けた。


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