この恋は、絶対に秘密!
お父さんが勝手に決めたことだもの、自分で自分のお尻を拭いてもらわなきゃ困るってもんよ。


それに、絶対あの熊さんには会いたくない。
もう生理的に受け付けないもの。

だから明日彼が家に来る前に、荷物を纏めてこっそり家を出ようと目論んでいた。


今度はお金も携帯もあるから、まずは友達に頼んでみるとして……



「せーなちゃん」



そんな計画を頭の中で練り上げながら廊下を歩いていると、いつの間にか追いかけてきていた未来くんにポンッと肩を叩かれた。



「……未来くん!」

「大変だねぇ、お嬢様は」

「お嬢様って言うより、あのお父さんの娘だから大変なのよ」



岬さんは“きっとわかってくれる”って言ってくれたけど、説得する以前の問題だったわよ……。

明らかにお父さんが悪いじゃない。


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