この恋は、絶対に秘密!
私の部屋に移動して、汐美さんが入れてくれた紅茶で一息つく。
何故か汐美さんには嘘をつけない私は、また家出を考えていることをあっさり認めた。
「……宏典さんには絶対会いたくないし、お父さんが折れるまで帰らないつもり」
「お気持ちはわかりますが……私が旦那様の立場でしたら心配でいられませんよ」
「そうなったのはお父さんのせいだもの。自業自得ってやつよ」
私はベッドに座って腕を組み、頑なにわがままなお嬢様を貫き通す。
汐美さんはカーペットの上にちょこんと正座をし、ずっと眉を下げて心配そうな表情をしている。
「……でも、行く宛はあるのですか?」
その質問にすぐには答えられず目を逸らしたまま黙っていると、汐美さんは口元に手を当ててまたしても頬をうっすら桃色に染める。