この恋は、絶対に秘密!
私はそこでようやく気が付いた。汐美さんは私に彼氏がいると勘違いしているのだということに。



「あ、いや、あのね汐美さん?私達は……」

「愛する人と共に過ごしたいというのは女の心理であり、本能!何を遠慮することがあるのですか!?」



否定しようとしたものの、汐美さんは急に熱く語り出す。

ていうか、さっきと言ってることが矛盾してるし、それに……あなた男ですよね?


その勢いに何も言えなくなっていると、彼は浮かせた腰を下ろして正座をし直し、今度は真面目な表情になる。



「先程は反対するようなことを言いましたが、本音を言わせてもらうと私の気持ちはお嬢様寄りなのでございます」



すると、汐美さんは急にしんみりした口調でぽつりぽつりと語り始めた。


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