この恋は、絶対に秘密!
「……実は、私にも数年前想いを寄せていた男性がいたのです。彼も私には好意を寄せてくれていて、いつか一緒になりたいと話しておりました」

「そうだったの!?」



汐美さんは優しい笑みを浮かべてこくりと頷く。

彼のそんな話を聞いたのは初めてだ。

しかもやっぱり相手は男性だったのか……と、軽く衝撃を受けた。



「ところが、やはり世間からの風当たりは強く、お互いの家族からも私達の交際を認めてはもらえませんでした。
それどころか、私達はお互いに両親から無理やり縁談を持ちかけられたのです。私はもちろん逃げ回ったのですよ、今のお嬢様のように」

「えっ……!」



汐美さんは私に向かって悪戯な笑みを見せた。

まさか彼も同じ経験をしていたなんて……!


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