この恋は、絶対に秘密!
「待って、汐美さん!」



とりあえず誤解を解かなければと思い、私は彼の腕を掴む。



「あのね、勘違いさせて悪いんだけど……実は私が彼のことを好きなだけで、付き合ってるわけじゃないの。だから──」

「……関係ありませんわ」

「へっ!?」



か、関係ない!?

ぴしゃりと放たれたその一言に、私は返す言葉を無くす。



「まだ断られたわけではないじゃありませんか。行動する前に諦めるなんて勿体ないですよ。恋する女は前進あるのみ!」



唖然とする私に、汐美さんは力説を続ける。

その熱さといったら、もう冷めてしまった紅茶が再び熱されそうなくらいだ。それに……。


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