この恋は、絶対に秘密!
安藤さんは時に厳しく、でも大抵穏やかで誰にでも気さくに接してくれる、皆のお母さん的存在の人だ。


安藤さんにも迷惑をかけないように、早く仕事を終わらせて帰ろう

……そう思った時。



「──あっ!!」



ある重大な問題に気付き、思わず大きな声を出してしまった。



「どうかした?」

「あ、いえ!何でも……!」



不思議そうに振り向く安藤さんに笑顔を作りながら手と首を横に振るけれど、これは私にとっては笑い事じゃない。

だって岬さんの方が私より先に帰ったら、絵瑠になれなくなっちゃう……!!


慌てて事務所の出入口に走り寄りドアを開けると、更衣室から出ていく岬さんの姿が見えた。

あぁぁ、何で今日に限って早く帰っちゃうのー!?



「どうしよう……」


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