この恋は、絶対に秘密!
私は髪の毛を耳に掛け、ソファーに身を乗り出す。

そして、岬さんの唇に吸い寄せられるように顔を近付けていく。


距離が近付くにつれて胸が高鳴る。

そして、あと約10センチ……という時だった。



「……ん……」



また掠れた声が響き、僅かに彼の身体が動く。


その瞬間にはっと我に返った。

私、何しようとして……!



やっぱりダメだよ!と心の中で即座に言い聞かせ、身体を離そうとしたその瞬間。

寝ていたはずの岬さんに腕をぐっと掴まれ、私は前屈みにバランスを崩し……


私と彼の唇が、ほんの少し触れ合った。



「っ!!」



その感覚を確かめる間もなく、私はすぐさま顔を離す。


そして、彼の唇は


「優海……?」


と、聞き覚えのない二文字を呟いた。


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