この恋は、絶対に秘密!
未来くんは少し眉根を寄せて私の顔を覗き込む。



「何かあったんだろ?」

「ないわよ、何も……」

「そんな赤い目して言っても説得力ないって」



俯いたまま口をつぐむと、未来くんは小さく息を吐いてくしゃっと前髪を掻き上げ、ぼそりと呟く。



「アイツ……」

「岬さんは何も悪くないの」



未来くんが何故こんなに岬さんのことを邪険に思うのかはわからない。

だけど、やっぱり彼のことを悪く言われるのは嫌で、私はそう返していた。



「……もう関わらないから」

「……え?」

「仕事以外で、あの人に近付くのはやめるから」



胸の痛みが疼くのを感じながら、意外そうに私を見つめる未来くんの視線から逃れるように、足早に家の中へ入った。


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