この恋は、絶対に秘密!

今日もいつもの仕事を終えて会社を出る。

しばらく歩くと見慣れた赤い車が車道の端に停まっていて、またか……と小さなため息をついた。



最近、未来くんは空き時間が出来ると何故か私に会いに来るようになった。

そして、ただたわいない話をして帰っていくのだ。


こうやって仕事終わりに待っていることもしばしば。

別に迷惑というわけではないけれど……。



「未来くん……一応有名人なんだからちょっとは気をつけた方がいいんじゃないの?」



周りを気にしつつ仕方なく助手席に乗り込むと、冷めた口調で忠告してみた。

未来くんは「何が~?」と言って飄々とするだけだけれど。



「こんなとこでこんな地味な女を堂々と車に乗せてたら、すぐ写真撮られて変な噂立てられるんじゃない?」

「大丈夫だよ、パパラッチも僕みたいな小物を狙うほど暇じゃないって」


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