この恋は、絶対に秘密!
どこへ行くのかは未だに教えてもらえない。

仕方なく、姿を隠そうとしている太陽が最後に放つ光で、オレンジ色に染まる街並みが流れていくのを眺めていた。



市街地を抜け、車は森林に囲まれた坂道を上っていく。

この辺りは私も来たことがない場所だから、どこへ行くのかまだわからない。


けれど、次第に緑の景色の中に違和感のあるものが立ち並んでいることに気付く。

それを見て、ようやく私は未来くんが来たかった場所を理解した。



「未来くん、もしかしてここ……」



高台の駐車場に車を停めた彼に問い掛けると、切なげな笑みを見せてこう言った。



「岬英司の奥さんで、僕の幼なじみだった……優海のお墓だよ」


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